救急科(ER)ブログ

抄読会

2017.10.10   橋本昌幸
Transfusion of Plasma, Platelets, and Red Blood Cells in a 1:1:1 vs a 1:1:2 Ratio and Mortality in Patients With Severe Trauma
The PROPPR Randomized Clinical Trial
John B,et.al
JAMA. 2015 February 3;313(5):471-482

 
FFP、血小板、濃厚赤血球を1:1:1(U)で投与するほうが、1:1:2で投与するより、出血死は減る(9.2% vs 114.6% P=0.03)。

ただ、全体の24時間(12.7% vs 17.0%, P=0.12)、30日の死亡率(22.4% vs 26.1%, P=0.26)に差はない。

1:1:1グループの方が循環の定常状態に達する人が多い(86% vs 78%, P=0.006)。
最初の24時間で1:1:1グループの方がFFPの使用量が多く(7U vs 5U, P<0.001)、
血小板の使用量も多かった(12U vs 6U, P<0.001)、濃厚赤血球は9Uと同等であったが、合併症(ARDS、多臓器不全、静脈血栓症、Sepsis、輸液関連合併症他)の発生頻度に差はなかった。

血液を固まらせる因子の補充が重要な印象です。
当院のMTPプロトコールでは、異型MAP6単位、フィブリノゲン3g、FFP、血小板は不定となっております。

更にFFP、血小板の投与量を減らし、合併症を低減できるのかもしれません。

今後の推移に注目していきたいと思います。