救急科(ER)ブログ

ACEP17(平成29年10月29日、30日)参加報告

2018.01.04   淺野祥孝
アメリカのメインの救急学会は二つ
American College of Emergency Physicians(ACEP)
Society of Academic Emergency Medicine(SAEM)
ACEPは講義・企業展示メイン
SAEMは発表メイン
の学会。
今回講義メインのACEPに参加。
 
ACEP17


10月29日から4日間のうち前半の2日間に参加。
因みに学会参加費は、825ドル(93000円!!!)
海外の慣例に基づき高い。

25分もしくは50分の講義が4日間各分野で盛沢山に続く。
事前に自分の受けたい講義を登録して当日参加する。
講義資料は事前にネットで入手可能。
講義当日は入口でチェックが入るが空席があれば開始後に順次入れ てもらえる。

受けたい講義が重複する場合を念頭に、
学会会場で更に250ドル(28000円!!!)出すと、
3年間全ての講義をon lineで聴講できる。

2日間で外傷、小児をキーワードに
13の講義と、
1つの企業協賛モーニングレクチャー(ただで朝食が出る)と、
1つの企業協賛イブニングレクチャー(ただで夕食が出る)を
受講。

ERに関する内容を共有いたします。

(虐待)
6か月未満に多い。
肋骨骨折をみたら虐待と思え!(50から70%が虐待)
AST/ALTが80IU/dL以上だと虐待かも! (感度84%、特異度83%)
ハイハイしない乳児のあざはおかしい! (50%に重篤な外傷がある)

(小児頭部外傷)
挿管時にケタラールはいい。
痙攣に対してははイーケプラ使え
低体温はダメ。

(小児気道異物)
3歳未満が80%。男児に多く10万人に1人死ぬ。
声門上で追い込まれたらとる努力を、 だめなら輪状甲状靭帯の穿刺を!
声門下で追い込まれたら右片肺挿管にして異物を右気管支へ。 その後左肺で片肺換気しろ!

(ショック)
血圧の低下していないショックを見つけろ!
血圧低下していないショックは案外死亡率高く20%
輸液は外液で。ただ、生食は予後悪い。

(外傷)
pan scanはselective scanと比較し時間がかからず、診断までも早いが、
死亡率に差なし!(p=0.92) selective scanでいいか????
prediction ruleは臨床家の経験に基づく判断より感度は高いが(97% vs82.8%)
特異度は低い(42.5%vs78.7%) 両方合わせて使用するのがよさそう!
輸血において、Plasma platlets RBCは1:1:1がいい。
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